俳優・女優

俳優女優として覚えておきたいこと 〜舞台編〜

f542843510e26151799b2e187af0f157_s

俳優、女優として知っていると役に立つ知識

俳優、女優を目指している人にとって、舞台に出るということは大きな夢の一つだと思います。
与えられた役をうまく演じるというのが一番重要ですが、舞台の製作過程や、一つの作品を作るにあたってどれくらいの人のどれだけの努力が必要なのか皆さんは知っていますか?
舞台の流れを知ることによって、俳優、女優としてもっと頑張っていこうと思えるのではないでしょうか。

p1030593_photoVL
出典:http://icu-h.ed.jp/30th/sayonara/2009/200911_index.html

いつどこで何をするか

ただやりたいから芝居をするという公演ではなく、どうしてその公演をするのかという目的を明確にすることで、その芝居のコンセプトが見えてきます。
コンセプトが明確になるとお客さんのターゲットも絞られ、宣伝や広告の予算の削減にもつながります。
コンセプトがしっかりしていれば、早い段階でその団体の個性が明確になり、話題にもなりやすいというのが小劇団界の現状です。

いつ

これは開催時期です。
当たり前ですが夏には夏らしいストーリーを。冬には冬らしいストーリーの公演をしなければいけません。
コンセプトを明確にし、その上でその芝居に合う季節を考えなければいけません。
そして時事的問題にも配慮をしたり、社会現象を味方につけるというようなことも考えて企画していかなければいけないのです。

どこ

これは劇場選びです。
六畳一間でできるような話でも広い劇場を選んでしまったりしたら、その空間を埋めることができずに、凝縮した空気をお客さんに届けることができません。
演劇にとって大切なのは、その世界観に合った空気をどうやって作り出すかです。
劇場に足を踏み入れた時から芝居は始まっているのです。
コンセプトを明確にし、その雰囲気にあった劇場を選ぶことが重要になるのです。

何を

これはコンセプトのことです。
開催時期と劇場に見合った内容で、誰に届けたいのか、何を訴えたいのか?
そこが明確でなければ自己満足になってしまいます。
笑える芝居にするのかシリアスな芝居にするのかなど、コンセプトとターゲットを明確にしていきます。

20150707_931906_t
出典:http://www.japancruise.jp/?eid=53

予算編成

公演の詳細が具体的に決まると、予算編成を組まなければいけません。
劇場費、稽古場代、スタッフの人件費、広告代、役者へのギャラ、衣装小道具、制作費、機材費、運搬費、大道具費、などを計算し、その中で興行を成立させます。
お客さんの料金をできるだけ安く、さらに赤字が出ないように設定するということはとても難しいことです。
予算編成と料金の設定は、製作者がとても神経を使うところです。

宣伝広告

宣伝のことを考えると、ここまでの流れを公演の半年前までに終わらせる必要があります。
チラシをまくのが三ヶ月前からだとして、チラシに載せるキャストやスタッフ集めをしなければいけないからです。
ここで大切なのは、一人でも多くのお客さんに来てもらえるように、どう宣伝をしていくかということです。
雑誌、新聞などメディアへの働きかけや、スポンサーを取るためにできるだけ早く企画書を作り、どれだけ通いつめるのか。
限られた予算と時間の中でどれだけの宣伝ができるかが勝負です。

稽古

よほど恵まれた環境の団体でない限り、稽古場のほとんどが公民館などです。
もちろん、本番が近くなればスタジオを借りて本番同様の広さで稽古ができます。
稽古をするにあたって、一番大変なのは稽古場を確保することです。
稽古場を確保するというのはかなり大変で、費用もかかります。
情報網を広げて、いかに安く長く借りられるかというのは、制作さんの腕の見せ所なのです。

本番

しっかりと稽古を積み、劇場に入ります。
演劇の世界では、劇場に入ることを小屋入りと言います。
芝居の規模によっていろいろですが、舞台セットの仕込みに1日。
リハーサルなどで1日。
最低での二日は仕込みの日として設定されます。
ここで始めて本番同様の最終チェックに入るのです。
舞台監督の仕切りのうまさと、演出家の素早い判断が重要です。

公演終了後

本番を終えて公演における決算の清算を行います。
万が一赤字になってしまったら、どうしてそうなってしまったのかを話し合い、同じことを繰り返さないためにどうすべきかを明確にしなければいけません。
そしてホームページなどでの終了報告や、各種メディアへのフォローもスタッフの仕事です。

IMG_0933-thumb-400x300-286
出典:http://www2.nippon-koukoku.co.jp/blog/2015/05/

一つの舞台を成功させるためには、その規模は様々ですがたくさんのスタッフの影の努力のお陰だということがわかるでしょう。
演じる側だけが主役なのではなく、スタッフも含め全員で一つの舞台を作っているということを忘れないようにし、感謝の気持ちを持って演技に臨める俳優、女優を目指していきましょう。